最近は普通の山歩きに飽きていた。どこの山へ行ってもきちんと整備され団体連れが楽しそうに登り、山頂へ行くと人がいっぱい・・・。そんな山歩きに飽きていた。
みんなガイドブックに載っている山へ行くし、遠足で行くような山へ行きたがる。しかしそこには山といえども人間の手による「人工さ」がありありと感じられてつまらない。積み上げられた石段、整備された山道。
そこで「福岡県の無名山」とかいうB級の本を借りてて、これはぜひとも行ってみたいという山があった。それは北九州にある「竜ヶ鼻」。とにかく険しいらしい。道がほとんどけもの道らしい。急傾斜の崖があってかなり危険らしい。
そこへ行ってみた。
小倉南インターより田川方面へ向かう。登山口は何か所かあるようだが、本に載っていた登山口へ向かう。
車道から見える竜ヶ鼻。山頂付近の急斜がすごそうだ。

林道の手前の広場で車を停め林道を歩く。

道はやがて行き止まりになり、案内板が。しかし、この案内板なにかが変だ。

小さい字で「信用するな」って書いてある。これは一体・・・。
本に載ってあったとうり右に進む。別に行き止まりではなかったので安心した。
梅が綺麗だ。

道はこんな感じ。国土交通省の杭が打ってあって安心感がある。先人がつけてくれたテープも結構ある。一応遭難対策のためテープを持ってきたがこれなら安心だ。

しかし、だんだん道がはっきりしなくなりテープだけが頼りになる。たまにテープがない区間があると不安になる。ほとんどけもの道だ。

とにかく倒木が多い。しかも歩きにくい。すべる。確かにここは普通の山じゃない。
キノコもたくさんあるし、見たことのない背の低い植物があったり、ヤマドリがガサガサ地面をやってるのが聞こえたり、野趣満点の山だ。
登山口から約一時間で最後の岩場の急斜面に出る。角度にして45度から60度くらいはあるであろう斜面だ。一瞬ひるんだが、ここで引き返すようじゃ男がすたる。気合いをいれてよじ登る。両手をフルに使ってよじ登る。幸いなことに木が多いので掴むところはたくさんある。
↓行き止まりではありません。これを登るのです。

途中、一人の屈強な男性とすれ違ったが迷彩柄のシャツを着ててその辺の山の登山客とは違う匂いがした。 山が違うと登る人も違うらしい。
こんな岩場を登ること30分。登ったらすぐ山頂だ。
景色はバツグン!落ちそうなくらいの怖さがある。

苦労した分、達成感がある。これこそ自分が求めていた山歩きだ。
ここで一人の登山客と会い話をした。この山の登山中2人の登山客がいたことになる。二人とも男性のひとり登山。心細い山中を歩いてきたからか、お互い親密に話したがる。こういうのがいいんだな。ファミリー登山の山にはない楽しさだ。団体さんもいないし。
今後もメジャーな山の本には載っていないような無名山を登ろうと思う。
冒険心がうずくぜ。