ドグラ・マグラ的な頭を解消すべく自転車にのって大野城サティへ。
近いのにここに来るのは引っ越してから初めてだ。食堂街で食べるのも自分にしては珍しい。4階の建物のうち、1階は食品、2階は婦人服、3階は本屋・CD屋・おもちゃ屋、4階が映画館。ここ数年こういうショッピングセンターに来てなかったんで、驚いたのが平日でも案外人が多い。食品売り場はともかく3階あたりでも人がまあまあいるのだ。山に鳥を見に行ったりすると全然人がいないのに、こういうところに人が溢れてるとなんか不思議な気分だ。考えてみると、若い女性なんか一人で外出するといったら買い物くらいのものだもんな。1時過ぎの食堂街はわりとすいていて、平日はここに来てぼんやり本を読んで時間をつぶすのはいいかもしれない。
特別見たい映画はなかったんだけど、映画のフロアへ行くとちょうどもうすぐ始まる映画があった。「ブタがいた教室」。
新任の6年生の教師が子どもたちに命の大切さを教えるべく、「子豚をみんなで飼いましょう。そして大きくなったら食べましょう。」というところから映画がスタート。以下ネタバレであるが、当たり前だけど世話をしてたら子豚のピーチャン(だったかな)に愛着が湧いてきて卒業までにこの豚(数か月もたつと立派な豚に)をどうするか決めなければならない。先生は最初食べるために飼うことを前提にしていたが、多くの子供たちがやっぱり食べれない、と反発。先生も生徒の自主性に委ねる。
生徒同士、食肉センターへ送る派と下級生に世話を頼む派に分かれて喧々諤々の議論をする。よくありそうな議論であるが食べる派は、食べることは悪いことじゃない、と。みんなだっていつも牛肉とか豚肉食っているだろう、と。それに対して食べない派は、可哀そうだし、自分たちのクラスの一員だ、と。それから3年生のクラスが卒業後ピーちゃんを育ててもいい、と名乗り出てくれたりするんで、てっきりずっとこの学校で飼われていくんだろうなー、みたいな感じで見てた。
いよいよ卒業間近になって多数決を取ると、なんとちょうど半々に分かれる。そこで最後は先生が決めるべきだ、みたいになって先生が出した答えが「やっぱり食べる!」。結構意外な結末だった。みんなもついに納得し、育てたいと言ってくれた3年生の生徒の教室へ行き、食肉センターへ送ることになったことを説明する。3年生の生徒たちは育てるのを楽しみにしていたのにがっかりな様子。
最後卒業の日、食肉センターの職員がやってきてトラックに乗せられるピーチャン。泣きながらトラックから見えるピーチャンを追う生徒たち。エンド。
・・・ついついあらすじを書き始めると、途中でやめられなくなってしまった。完全にネタバレだ。結局、自分はこの手の議論についてどう思っているかというと、100%食べるの反対である!飢えて死ぬ時代でもあるまいし、豚一匹むやみに殺傷する必要などなーい!愛着が湧けばなおさらだ。3年生も育てたいと言っていたのに何故食肉センターへ送る?自分が生徒だったらこの教師を生涯憎むな。
「命の大切さを教える」授業というと聞こえはいいけど、明らかに無駄な殺傷じゃあないか。豚の気持ちになると、少しでも長生きしたいに決まっているのだ。
この授業で生徒がベジタリアンになれば、この授業は意味があったと思うがそこまでは残念ながら書かれていない。おそらくそういう目的の授業ではない。
人間はむやみやたらといろんな動物を喰いすぎだ。以前、京都のほうでスズメの串焼きがあると聞いて愕然としたものだ。最近はカモ料理は食べないし、クジラの肉も食べようとも思わない。できるだけ肉料理は食べない、という主義の人がもっといていいと思う。
多少長くなったが、あの映画のような授業は残酷だなあ、と感じた。たまたま入った映画だったけどここまで考えさせられるとは。